【コラム】アパレルメーカーの雇われデザイナー 悲しい現実

2019/08/26
 
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アパレルメーカーに勤めるデザイナーの悲しい現実

 

 

12年勤めたアパレルメーカーを辞めた。

その理由はというと

 

  • 自分はトレンドを引っ張ってと思い込んでいる勘違い上司
  • 給料が安い(っていうか安すぎる)
  • 結局単なる御用聞き
  • センスの悪い服を作らされる

 

なりたい職業ランキングで毎年10位以内にランクインする人気の職種。

みんなおしゃれは大好き。私もおしゃれが好きだったはずなのに。。。

 

自分でデザインした服が並んでいるのが夢

ゆくゆくは独立して自分のブランドを立ち上げて、今の時代ネットで売りまくって、

世界を相手に・・・なんて野望を抱いている人はこの記事は無駄です。

まずはアパレルに就職して、と思っている人向けに発信します。

 

会社を辞める理由で最多は『人間関係』

私も例外ではないです。

 

勘違い上司

アパレルの体質はとても古く、年功序列の縦社会。

女性の服をつくっているはずなのに、ジャッジするのは男。

若者ならまだしも、40代のオジサンが中心。

女性が着るものなのに、男がジャッジする。

男子目線を意識したモテ服は時代遅れ。

今や女子が女子に評価される女子会に何を着ていくか。

ふんわり女子っぽい服より、欲しいのはユニクロを着ててもユニクロに見せないコーデ術。

こてこての切り替えたっぷりの服は要りませーん。

 

給料が安い

専門性が高めなこの職業、正社員で雇ってくれるところは多くない。

ほとんどが契約社員。それも恐ろしく給料が安い。

売れなくてもクビにならないかわりに売れても給料は増えない。

それにボーナスもない(私が勤めていたところは)

もちろん退職金もない。定年退職はあります。

 

結局単なる御用聞き

デザイナーの仕事=デザインする これは世間のイメージだと思います。

が、デザインなんてほとんどしません。

これはあくまでアパレルメーカーに属するデザイナーのこと。

自分のオリジナルは通用しません。

この世界、「パクリパクられ」の世界です。

この服をデザインした根拠や裏付けが必要。

例えば、

・どこそこで1週間に200枚売れた。

・どこそこにこれが出ていてとても売れそうな顔だった。

売れた実績や根拠が必要なんです。

とにかくゼロから発信することはまずもってありません。

 

 

店頭に同じような服が並んでいて不思議だなーと思ったことありませんか?

みんなが一斉にこの服が売れる!と思って企画しているわけじゃないんです。

どこかのおしゃれなブランドでこれが売れているという情報を聞きつけ、

それならうちも。といってどんどんパクっていくわけです。

もちろん、ブランドとしてのプライドもあるし、コンプライアンスからまんまパクるということは少なくなってきていますが、結局マイナーチェンジしても私たち消費者には同じに見えてしまうんです。

 

 

デザイナーが常にデザイン画を描いてそれを洋服にしているかといえばそうじゃありません。

デザイン画を描いている時間なんて総勤務時間のうちの1/10いやもっと少ない1/20くらい。業務におけるデザイン画の割合が異常に少ないんです。

 

では、それ以外に何をしているかというと。

主に御用聞き。

お客さんはアパレル。デパートやパルコ、ルミネ等々にお店を持っている会社の人たちです。

そこにも『デザイナー』という職業のひとたちがいます。

お店に並べる服のデザインをしている人です。

その人がデザインした服を形にするのが私たちアパレルメーカーのデザイナーの仕事です。

そのデザイナーさんが

『この写真のイメージに合う生地を探して』

『ジャケットやりたいけど何か参考になるサンプルありませんか?』

『日本の生地を中国で探して』

『日本(またはヨーロッパ)の生地、すごく高いから中国で探してまたは同じものを真似してつくって』

というデザイナーという肩書がなくてもできる依頼です。

まさに御用聞き。

デザイナーという言葉だけでこの業界に入ってきた人は愕然とすると思います。

だってそれが主な仕事だから。

 

 

結局何が言いたいか

デザイナーを目指す人って、

夢とか希望を持ってる人だと思います。

が、結局はサラリーマンです。

自分でデザインして、理想の服を作ったとしても

売れなければ意味がありません。

それも1枚や2枚、10枚でもダメです。

最低でも200枚は売れないとこの商売は成り立ちません。

 

わかってくれる人が買ってくれればいいという人であれば、

小さなワークショップから始めればいいと思います。

 

モノづくりは一人ではできません。

 

スタートはデザイナーです。

それから服のパターンをつくるパターンメーカー、

生地屋さん、ボタンや裏地などの附属屋さん、縫製工場、つくった服を売る営業、品質を管理する生産、1つの服をつくるのにいろんな職種、人がかかわります。

コミュニケーションも必要です。

 

一人でひたすらデザイン画を描いているデザイナーなんて一人もいないのではないでしょうか。

 

御用聞きという名の悲しいデザイナー。

本当に気の毒です。

 

もともと絵が得意ではないし、好きじゃない。

なぜこの世界に入ったか。

それは人よりもちょっとだけおしゃれが好きだったから。

服が好きというのとはちょっと違います。

おしゃれするのが好き。その服が高かろうが安かろうがそんなことは関係なく

おしゃれするのが好きです。

冒頭にもちらっといいましたが、

いまあまたの女子たちが欲しいのは

ユニクロをユニクロに見せないコーデ術

なんです。

 

最近の若者(20代前半)の大半はほとんど同じような恰好をしています。

ズルっ、ダボっとした服に大きな黒いリュック。

私はこのスタイルが大嫌いです。

もっと女子を楽しんでほしい。

 

次回はおのダサ女について。

とりとめのない文章になってしまいましたが、

お読みくださってありがとうございました。

 

ライティング力、目下勉強中です。

 

 

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